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    みんなで一行ずつ書き込む純文学    

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 18:23
山椒魚は流行に乗り遅れた。

2 :ほ〜く少年 ◆YeHoOrKBOY :03/10/31 18:31
痴に働けば角が立つ。

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 18:40
丈(矢吹)にサオ刺せば殴られる。

4 :ほ〜く少年 ◆YeHoOrKBOY :03/10/31 18:44
意地を通せば救急車。

5 :Auガク割のすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/31 18:46
お嬢に竿挿せば流される

6 :Auガク割のすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/31 18:53
とかくリロードしなけりゃ気まずい・・・・。

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:01


8 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:04
あとがき

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:13
これは四十代の中年男にかぎったことではないが、人間には様々な類型がある。

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:15
名前は未だ無い。

11 :名無しさん@魚好き:03/10/31 19:17
峠の茶屋で座布団を引っくり返してくれた踊り子は、お茶も引っくり返してしまったのであった。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:18
アメニモマケズ

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:23
このように、一、名無し型。二、粗忽型。三、辛抱型に分類できる。

14 :ほ〜く少年 ◆YeHoOrKBOY :03/10/31 19:25
と、フロイトが言った。

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:26
そして、これから始める「あとがき」という話は、二の粗忽型が主人公である。

16 :名無しさん@魚好き:03/10/31 19:27
三分類は、欧米で言うところの、コンチネンタル・オプ型、ドン・キホーテ型、ハムレット型であった。

17 :Auガク割のすけ ◆IyApGKf56Q :03/10/31 19:41
えー、毎度のおはこびおありがとうござい、世の中にそそっかしいひと、粗忽者てぇのがおりまして

18 :名無しさん@女好き:03/10/31 19:50
つまり、粗忽物の定義を考えてみると、やはりこの季節、葱は欠かせない。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:54
粗忽者の根木は四十五歳。サラリーマンである。

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 19:56
冬に欠かせない男と皆から噂されていた。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 20:13
「落語には人となりがでる。いい咄家はいないな。」男はつぶやいた。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 20:19
そんな四十五歳の男、根木には、他人に言えぬ悩みがあった。

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 20:30
根木は男色であった。しかし妻を娶り子供も二人いる。

24 :名無しさん@魚好き:03/10/31 20:32
君にもう二人も子どもがいるなんて・・・と歌ってみるのであった。

25 :ほ〜く少年 ◆YeHoOrKBOY :03/10/31 21:30
死んでしまった男のことは、ひとまず置いておこう。問題は根木の気鬱症である。

26 :電気ブラン:03/10/31 21:32
ビルの屋上で煙草を、吹かしながら呟いた「此でしか吸えないからな」。

27 :電気ブラン:03/10/31 21:34
>>26
美奈さ〜んスマソ
(皆さ〜んスマソ)

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 22:29
ねっとりと舐めました。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/10/31 22:37
三流雑誌の連載小説に出てくるような、そのような言葉がしばしば脳裏に浮かぶのである。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 03:38
コンコン、と細い指が窓を叩く乾いた音がした。妻の白い顔が窓越しに呼んでいた。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 09:38
「あなた、おつかいを頼まれてくれないかしら」

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 09:52
せっかくの休日なんだからのんびりさせて欲しいと思ったが、諍いを好まない男は素直に肯いた。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 10:00
根木は早秋の町を屈託して歩いている。妻に頼まれて葱を買いに行くのだ。

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 10:03
町は日差しがすでに緋色ずき木蓮の匂いが鼻をつくほどだった。

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 10:04
「しまった!!!大事なことを聞き忘れた!!」 根木は白葱か浅葱か聞くのを忘れていたことに気が付き妻に携帯で連絡した。

36 :名無しさん@魚好き:03/11/01 10:13
根木は、常々携帯電話を無粋な道具と考えていたのだが、

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 10:14
えーい こんなもの!と言い根木は蓮根の葉をくわえた

38 :名無しさん@魚好き:03/11/01 10:17
そうすることによって、なにか新しい自分を発見できるのではないかと考えたのだが、

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 10:25
屈託した気持ちはどうなるものでもなかった。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 10:33
根木は気を取り直し、妻に携帯電話をかけた。無機的な呼び出し音は、さらに彼を憂鬱の淵へ誘う。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:02
「もしもし」妻の無機質なト−ンに辟易した根木は即座に電話を切った。「このままいなくなってみようか?」ふとそんな衝動に駆られた。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:06
「おとうさん」とそのとき憂鬱そうな顔をした息子の康成の声が耳に入った。 

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:13
秋の風はさわやかで木漏れ日に映える路傍の石はまだ泰然自若な姿を保っている。

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:17
「金 貸して欲しいんだ」

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:25
大学生の康成からの金の無心は日常のことであった。しかし

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:28
自分の財布の心もとさのない根木は倅の姿をみて思わず言った。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:32
「うpきぼんぬ」

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:40
「う…うpぎぼん…ぬ?」自分の発した言葉の意味が理解できずに、根木は絶句した。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:40
「いや、スマン。覚え立ての2ちゃん語を使ってみたかっただけだ」根木は苦笑いをしながら康成を見つめた。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:45
「おとうさん 俺・・つきあってる彼女できたらしいんだ・・・」

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:46
「ん? はらませたのか?」

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:48
こんな会話は妻のいるところではできない。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 11:54
「そうか、しかし康成も大学生だ。自分で責任をとらなければな」根木は康成を突き放すように静かに語った。

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:08
「ところで、その彼女ってのは大学の友達かい?」

55 :根木康成:03/11/01 12:16
「あなた! 康成の彼女に手を出したの!」
夕飯の支度をしていた母、好子が目を潤ませてキッチンから出てきた。
その右手にはネギ、左手に包丁を持ったままであった。
そう、好子は左利きだったのだ。


56 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:21
根木さん、スレタイを今一度お読みください・・・romってる誰もが思った。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:36
行数の多い料理屋には行くまいと心に誓う根木であった

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:38
好子は昔キャンディースというコーラスグループにいたらしい

59 :根木康成:03/11/01 12:39
すんません。 4回分です。 ご容赦〜

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:42
世の中には赦されることと赦されないことがある。

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:46
さりとて普通の常識だけで心が満たされるものでもない。

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:46
「何を馬鹿な事を・・・」根木は好子の質問を軽く受け流し、頭の中で「妻子を捨てて旅に出たいな」と考えていた。

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:46
と根木のマンションの隣に住む主婦が好子を諭した。

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:47
テレビの画面からはそんな意味のないセリフが場違いに流れてきた。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:47
>63なす

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:47
もちつけ

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:49
そんな罵声も晩秋を駆け抜けて行く風が癒してくれる。

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:50
自分は何を求めようとしているのか。

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:51
「近頃このあたりでもマンションを狙った強盗が多いんですって」

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:51
ふと現実に返ることができた一瞬だった。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:52
「もちつけ!リロード汁!」そんな蛮声が響き渡る。「嫌な町だ」

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:54
八百屋から買ってきた袋をテーブルに置くと根木はテレビをつけた。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:56
さて、根木には十分に考える時間があった。しかし考えたい事は一つもなかった。

74 :まいう〜:03/11/01 12:57
「くっ。」

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:57
テレビでわが国の将来の問題を誰かが深刻な顔をしてしゃべってる。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:58
「そうだ。だが俺には傘がない」

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 12:59
「昼のランチで胸焼けがする・・・晩飯のメニューなど知ったことか!」


78 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:00
大学の時の友人山田はリストラで大変らしい。

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:02
康成の彼女のことももはや想念から遠く消え去っていた。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:02
今日の風は生き急がせるかのように吹き抜けた。

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:02
休みの日にひとりで2ちゃんしている根木は自分がつくずく嫌だった。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:03
鎌倉の秋を一緒に愛でて歩きたい。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:03
「あの頃、俺は何を求めていたのだろう?」山田の身を案じつつも、根木は若い頃の自分を振り返った。

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:04
「生きる」 そんなことが重い事実としてのしかかるような気持ちであった。

85 :栗鼠・虎:03/11/01 13:05
「ふぅっ」 ため息で、みそ汁を冷ましてみる、今夜は山田。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:05
好子にこの間買ってやった靴は会社の里美のロッカーから盗んだものである。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:08
好子はどうも気づいていないようであるが、そういうふりをするのもうまい女ではある。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:09
愛人の蘭とはここ数ヶ月あっていない。

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:09
「少なくとも俺は山田よりは社会的には成功している。だが俺は本当に幸せなのか?」根木は考え続けた。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:10
このあいだの靴のことだけれど好子はテーブルを片付けながら私を見ずに言った。

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:11
『後発の純文学が、「がぃょぅ」と「官能小説」を追い抜いた』と伝えるテレビの音声が耳障りだ。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:14
俺は会社では部長だがここではクビだな。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:14
山田がうらやましいなどと思う自分に腹がたった。 その時だった。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:14
「あなた聞いてるの?」と好子。

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:16
あまりのタイミングに、思わず場にそぐわない笑顔をつくってしまった。

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:17
「靴? 靴がどうかしたのか」「いえ あなたこれ少し直したいのだけれど」

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:19
好子の相談はいつも答えが決まっている。根木の意見が聞き入れられることはついぞ無かった。

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:20
好子の話などどうでもよいのであるが、何を直したいのか聞かないわけにはいくまい。

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:23
「紐のに変えてくださる いいかしら あたしきついのよ」

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:24
「きみの好きにすればイイよ」と根木。そして、新聞を読む振りをした。

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:24
 聞きたくもない話に相槌をうつたびのどの奥に重なっていくものをとることができたら!

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:26
俺は好子を愛していない。そのうしろめたさから好子をつきはなせないのだ。

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:26
靴を盗むよう命じたのは俺だ たしかにあの時会社の引越しででてきた靴は里美のものであった

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:29
里美は引越しのときに無くなってしまったとでも思っているのであろう。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:31
「いっそ、何もかも捨てて・・・・・。だが、好子、家族を愛おしく思っていた時期も確かにあった」根木は苦悩する。

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:32
♪メリッサ〜メリッサ〜♪と着メロが響き由紀夫が携帯を手に起きてきた

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:33
靴一足買う金がないわけではない。なのになぜ盗んだのか、そのことには触れたくない。

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:34
「一体何時まで寝ているんだ! いい加減にしろ」

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:35
こどもたちが小さかった頃の、ささやかながら幸せだった家庭生活をふと思い出す。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:36
「この家売ってしまうか・・・おれは おれは一体・・・・」

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:37
男色で粗忽ものの自分がこうして2人もの息子の父親であること自体不思議である。

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:38
「あの頃は幸せだった。何時から?そうだ、夫婦で諍いが絶えなくなったのは康成の中学受験の頃からだ。」

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:38
こうして不毛な自問自答を繰り返すことも苦痛になってきた。

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:39
今までの人生は不思議であるのみでなく受け入れがたいものがあったのだ。

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:40
旅に出たい。遠くへ。遠くへ。がぃょぅ!のように幸せ求めて。

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:42
「今の俺に家族や社会的地位を捨てる覚悟はあるのか?それは匹夫の勇ではないのか?」根木は自問自答を続ける。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:44
自分のようなものが幸せを求めることに躊躇いが無いのか。

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:44
リビングの蛍光灯は白々と輝いていたが根木の心中は暗鬱だった。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:46
俺は男色であるというその一点においても人間失格ではないのか。

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:47
ふと手元にこの間買っておいた時刻表があることを思い出し書斎へ戻ろうとするが腰がどうも痛い

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:48
根木はサイドボ-ドからバランタインを取り出し、ロックグラスに注いだ。琥珀色の液体越しに根木が見つめているモノは・・・・

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:50
そうだこの間愛人の蘭と見た「化身」のビデオがあったな。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:52
蘭は言うまでもなく、男性である。

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:52
「ビ〜アンビシャス〜我が友よ〜冒険者よ〜」TVから無責任な歌が流れる。

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:53
そう。「化身」と蘭の稚拙な文字で書かれたビデオの背を見つめていたのだ。

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:54
「冒険か・・・・。そういえば俺の人生に冒険は無かったな」根木は自嘲した。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:54
なにがアンビシャスだと根木はいい火曜の朝ののぞみを探すのであった。好子は掃除をしている。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:55
情事のあと、蘭が貸してくれたビデオ。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:56
ビデヲに手をかけたとき、ふいにいましがた買った真っ白な葱のことを思った。

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:56
新横浜2番線いちばん前のホームで蘭と会いそのまま京都へ向かおう。

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:57
あの葱のように真っ白な気持ちで。

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:57
真っ白な葱は新幹線を喚起させたのだ。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:57
遅かったか・・・

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:57
グラスを傾けながら時刻表の頁を捲る根木。「東京生まれの俺には故郷と呼べる場所がない」

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 13:59
いやそんなことはないはずだ。 まだ40代じゃあないか。と根木は自分を奮い立たせた。

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:00
由紀夫は出かける用意をしていた。「バイト逝ってくるぞ〜 めしいらね」

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:02
「ゆきちゃーん おそくなっちゃだめよ」「ああ」

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:03
妻と子の幼児のような甘えたやりとりを耳にしながら、根木の心は決まっていた。

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:03
またいつもの日常ってやつか 部屋には好子と俺だけ ビデオは擦り切れトラッキングがきかない

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:04
由紀夫よ、父は明日から旅に出るのだ、と、喉まででかかった言葉を押し戻した。

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:04
好子は息子にベッタリだ。「俺も次の改選期でボ-ド入り出来なければ、出向かな?」根木は由紀夫の声で現実に戻された。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:06
おれがゲイだってこと息子たちには内緒にしておこう

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:06
いや俺は行く。あの葱のように真っ白な気持ちであの葱のように真っ白な新幹線で!

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:07
そして明日から息子たちと歳の近い愛人と旅立つことも内緒だ。

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:08
「いかんいかん。頭が混乱してきたようだ」

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:09
♪ピンポンと乾いた音が部屋に響き新聞の勧誘員がなにやら好子にささやいている

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:09
「おれが何人もいるようだ。」

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:10
そもそも葱を買いに行かせた好子がわるいのだ。 あとはその勧誘員とよろしくやってくれ。

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:12
「誰が悪いって?」好子が上気した顔で戻ってきた。

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:13
根木は死ぬほど退屈だった いままでの45年という人生の決算はあのエクセルのなかには決してない

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:14
好子が悪いと、口に出して言った覚えは、ない。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:14
男にも更年期はあるというが、この自己分裂は更年期の症状なのだろうか?

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:16
蘭は更年期の俺をうけいれてくれるのだろうか

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:17
かばんの中には読みかけの現代と使い古したボールペンだけだ 薬瓶はどこへ隠すべきか 

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:17
俺は死ぬのか・・・

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:20
「なになに?」と好子。しつこい奴だ。勘も鋭い。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:20
康成と由紀夫には出張だと言っておこう 好子には大安の漬物でいいだろう

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:20
鬱患者は自殺率が高い・・・と聞いたことがある。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:22
「蘭 ああ俺の蘭!」「あなた 今何かおっしゃって?」 

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:22
「自殺?馬鹿な・・・何を考えているんだ、俺は」根木は目的地を決めた。そこは・・・

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:22
好子は夫の様子がおかしいと思ったが、こういう気性であることをすでに承知していた。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:23
好子は台所からカステラをつまみながら猫の漱石にえさをやっている

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:24
好子の胸を一瞬不安感が襲った。

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:25
もちろん山椒魚の鴎外にも。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:27
どうしてカレンダーなどいうものを発明したのだろう 続けて休めばいいってものではない

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:27
【そろそろ次の寝場所を考えないとな】

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:27
「だめだ!!火曜日まで待てない。明日クライアントから呼び出しがあったと言って旅立とう」焦燥感に駆られた根木はそう呟いた。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:28
【この家の崩壊は近い!】家族の離散の危機を動物特有の勘で察知する漱石であった。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:30
ふぎゃ〜 と漱石はインコの達三に襲い掛かった

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:33
猫に山椒魚にインコか・・・。「もう、うんざりだ!」根木は立ち上がった。

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:33
「あなた〜、今日はお鍋よ」と好子。 「うっ!!何故今日に限ってお鍋なんだ?」ふさぎ込む根木。

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:33
17 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :03/10/29 21:47
    ∧∧    
    /⌒ヽ) ネコ飼いたい・・・
   i三 ∪    
   〜三 |    
   (/~∪      
   二三      
  二三     
 二三

インコと戯れながら、、【↑この人に打診してみようか。。】と思った漱石であった。。

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:35
ロックグラスを片手に根木は書斎へ入り「考え事をするから誰も来ないでくれ」そう言い放つと根木は扉をロックした。

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:37
鍵をかけてある机の引き出しをそっと開け、根木はいつものように大切そうに
それをそっと出した。

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:39
「みんなで一行ずつ書き込む・・・」

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:40
一行に込められた想いをそっと噛み締める根木であった。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:40
それは大学時代に登山部の仲間と形見分けしたザイルだった。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:41
『えっ?? ザイル? 予想外だよぅ!!』

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:42
根木は吸いかけたピースの箱を小脇にやり着物のまま書斎へ戻った

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:42
あの時のことはもう思い出したくない。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:43
だが決して忘れることができない出来事でもあった。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:43
「それは正直スマンカッタ。変えて下さい」と>>178に誤る七紙であった。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:44
この後の展開を思いつかない根木は薬瓶を手に空いたが思いとどまるべきか思案した

184 :名無しさん@魚好き:03/11/01 14:46
「一度書いたことは取り消せない」そんなセリフをどこかで聞いた気がした。

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:47
だが、気持ちは移ろいゆくものでもある。

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:48
その時である。「あなた、お電話よ」好子の声だ。

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:49
会社家族と何度も呟き漱石ののどをさすってやる

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:49
「そう、あの時・・・・奴は俺達の犠牲になって逝ってしまった。」根木は形見のザイルを握りしめた。

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:50
「あなた、いらっしゃるの?お電話ですよ」

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:51
「うむ。い、今行く」

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:51
我に還った根木は好子に「誰からだい?」と少しうわずった声で聞いた。

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:53
「出るの?出ないの?」好子はイライラしているようだ。

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:54
「お名前をお聞きしても、名乗られないの。女の方よ」

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:55
「じゃあ、留守と言うことにしておいてくれ」根木は好子に突き放すように言った。

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:56
ここまでの放送は日清食品以下ごらんのスポンサーでした 引き続きみんなの純文学をお楽しみください

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:57
「あら…。では、そういうことにしておきましょうか…」

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:58
「あぁ、すまないがそうしてくれ」今の根木には好子も蘭も女性も疎ましいだけだった。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 14:59
しかし誰からだらう?女?蘭は男だし・・・( ゚д゚)ハッ!! 里美か?

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:00
「もしもし 根木さん?あたし有吉です。このあいだ・・・」「あ!・・・」

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:02
いったい俺は電話に出てるのか、出てないのか?

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:02
最近、人の名前もペットの名前も思い出せないがその声には聞き覚えがあった。

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:02
有吉とは大学時代籍をおいた山岳部の後輩で山田と付き合っていた美貌の女医である

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:06
気の利かない好子のお陰で、美貌の旧友の妄想に入り込んでいるのか?

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:08
嗚呼、今の俺といえば自分が電話に出ているのか否かも判断できやしない・・・

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:09
好子「電話の方は有吉さんと仰るそうよ。電話があった旨お伝え下さいですって」 根木「ありがとう」

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:13
妄想と現実の境界がどんどん薄れていく気配に根木は狂気の兆しを感じ身を震わせた。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:15
誰か俺を粉々に壊してくれ!根木は心の叫びを隠せなかった。

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:15
「落ち着け、落ち着くんだ」根木は空になったロックグラスにバランタインを注ぎ、一気に飲み干した。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:17
家族としての責任を果たすのか、愛欲の果てを貪るのか…。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:17
「カチッ、カチッ・・・」頭の中で微かに時計の歯車が動き出すような気配を根木は感じた。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:17
そこへ息子の康成が戻ってきた。「俺・・医者言ったよ 彼女連れてさ。そうしたら・・


212 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:18
「有吉・・・・奴の妹だ。偶然か?必然か?」【シンクロニシティ-】そんな言葉を根木は思い浮かべた。

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:19
康成の声に、再び根木は現実に引き戻らされた。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:19
康成は、振り向いた父親の顔に今まで見たことの無い表情を読み取り、言葉をのんだ。

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:19
俺よ!もちつけ!

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:21
「いや、すまん。ちょっと考え事をいていたんだ。どうだった?康成」根木は努めて優しく聞いた。

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:21
「とうさん、、 大丈夫かい? 何かあったの?」

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:22
『順番が・・・ 駄目やン!』

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:22
こんな時にこそ人間の度量は試されるものだ。

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:23
純文学には矛盾と混沌が許される、と根木はつぶやいた。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:23
あのとき酔った勢いで有吉を抱いた根木は自治会館のうらのへいに頭を打ちつけ五針縫ったのだ

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:23
???


223 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:23
康成「2ヶ月だって」 根木「康成、よく聞け。順番は大事だ。しかし中身も大事なんだよ。答えは自分で見つけるモノさ」

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:24
少しばかり高揚した心を宥めながら、父親の顔を取繕う根木であった。

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:25
『222取った! >>221自分の思い出を語らないように』

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:25
そして3派系のやつらに滅多打ちにされたのであった。そしてそれを助けたのが有吉であった。

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:27
まるで「マークスの山」のやうな展開であった。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:27
根木「そして、自分の出した答えに後悔しないことさ今の父さんのようにな」 康成は怪訝な顔をしている。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:27
「俺もそろそろカウンセラーを受けなくてはいけないな、、 明日、行って見るか」
根木は密かに決心した。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:28
ふと、有吉が大学で精神科を専攻していたのを思い出し、ある予感が胸をよぎった根木であった。

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:30
「ふ・・・ そんなバカな偶然は起こらんさ。。」苦笑する根木。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:31
吉の勤務先は自治会館からそう遠くない有名な病院であった。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:31
しかし現実は時として思いがけない偶然を引き起こす。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:31
↑回想モードなのだろうか シーン32よ〜〜いスタート!

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:32
有吉は吉ではない。有吉だ。俺はどうしてしまったんだ。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:32
「いや、偶然の中の必然・・・・会いに行ってみよう」根木は書斎を出て、病院へ向かった。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:34
ふと見上げれば、ハナミズキの実が赤々と実り鳥の啄ばみを待っている。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:35
「カチッ、カチッ、カチッ・・・」頭の中の微かな音が、根木の狂気への道を暗示している。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:35
暮れなずむ秋の気配が深いプラタナスの舗道に舞う枯葉がシルエットのように写っていた

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:37
日常から少しずつ自分が離れ闇に向かっていることにまだ根木は気付いていない。

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:39
遠いあの日の出来事。晩の食事は鍋だったな。歩きながら根木は今日2度目の外出を後悔していた。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:39
晩秋の景色を楽しみながら根木は病院へ到着した。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:40
タバコも置いてきてしまった。携帯もない。あるのはこの俺自身だけだ。

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:41
確かに自分は少し変だ。今まで信じていたものが足元から揺らぐ感覚・・・

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:42
ゴォオオオオオ======!!! 「いやッ! これは本当に揺れてる!!」

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:42
ぎいいと門を開けると白い壁に「有吉記念病院」とあった

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:43
「俺の人生は砂上の楼閣だったのか?」根木は有吉女史を待ちながら、また自問自答を始めた。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:43
白い壁がみるみる崩れていくッ!  「地震だっ!!! 大きいッ!」

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:44
白衣を閃かせながら髪を詰めたほっそりした姿が慌てて駆け寄ってくる。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:44
あっああああああああ うう根木は直立できない足を引っ張り上げインターフォンをとろうとした。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:45
根木の視線の先に大学時代の名残を残す有吉女史が見えた。 地震におののいている。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:45
『駆け寄ってるのか、おののいてるのか、どっちじゃい??』

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:46
ひきつづき第2部をお楽しみください

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:47
「じんぱちろうさん!!」 有吉が根木を見つけて声をあげる。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:47
「あら 根木さん 先ほど息子さんが見えて・・いやあああ ああああ!」

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:48
甚八郎という名前だったのか・・・それさえ忘れていた・・・俺はいったい・・・

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:48
『へんな名前』

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:50
CM中
>>256 いや、初登場ですよ。<甚八郎 多分根頭甚八に引っかけたと思われ

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:50
有吉はその場に倒れ白衣の胸から赤い血が垂れていた。根木は有吉を抱きかかえた

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:51
根木の気鬱症は、今に始まったことではない。有吉もとうに承知であった。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:51
根木は慌てて有吉の傷ついた胸に口をつけた。。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:52
他人の血を味わったのは初めてだったが、何かが根木の中で弾けた・・

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:52
「根木さん。あなたの息子さん・・2ヶ月で・・素敵な彼女でしたよ。」 

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:52
「あっ、いけません」有吉佐和子は痛みを堪えながら根木に言った。

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:54
このまま、胸に口をあてたままでいいのか?エロおやじに俺はなるのか?

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:54
おれは今まで45年間なにを迷っていたのだろう。ここでしっかりせねば誰も助けてくれまい。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:55
根木の男色は有吉の知るところではなかった。 根木さん? 有吉はいった。 


268 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:55
すでに恍惚の人と化した根木は、紀の川を渡る妄想を始めていた。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:56
血、、 この血の匂いと味。。には、、 確かに覚えがある。 不思議だ。

270 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:56
すると病院の警備員らしき男が近づいてきて二人の前にきて言った。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:56
根木さん、しっかりして! 有吉の励ましの声がむなしく瓦礫にひびいた。

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:56
??267
いつから根木はホモに?

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:58
「この病院はもう危険です。避難してください。」

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:58
俺は全てのことを吸収して生きるんだ。根木はそう心で呟いた。

275 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:58
「あなたがた もう地震は治まりましたよ。」「さあ。あれ? 血が出ているじゃありませんか!」

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 15:59
CMちう
>>272
>>23から。

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:00
272 愛人=蘭は男だったではないか!

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:00
>>276
ほんまや! サンキュー。

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:01
「おい! 見ただろ 見たな いまのことは絶対に誰にも言うんじゃないぞ いいな!」

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:01
辺りは騒がしい。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:02
根木「いや、大丈夫。自分の過去に比べればこんなモノはかすり傷です」 >>23と粗忽者を消し去りたい根木だった。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:04
CMちう
雑談等は↓こちらで、というのは如何?

尻取・ネタ系雑談総合
http://bubble.2ch.net/test/read.cgi/middle40/1066836302/

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:06
根木と有吉は連れ立って表に出た。

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:07
根木は立ち上がり有吉を両手で腰から胸へと手を回し抱えた。重い。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:09
「あなた、昔からちっとも変わらないのね」根木の横顔に有吉はため息をついた。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:09
有吉はたてなくなっている。 すでに足が靴を縫うようであった。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:10
「貴女のほうこそ、相変わらず・・・・」シャイな根木は言葉を詰まらせた。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:12
根木は今朝からのことを思い出していた。好子に買い物に生かされたこと。 

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:13
息子の大学生の康成の彼女が妊娠していること。

290 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:14
康成に呼び止められ金を渡したこと。くだらないテレビのこと。漱石がインコに飛び掛ったこと。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:15
大学の時の友人山田はリストラで大変らしいこと

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:16
愛人の蘭(男性)と駆け落ちを計画したこと。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:16
自分がどうなろうとよかった。目の前のネオンの明かりすら読めなくなっていた。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:17
そして、今夜は鍋だということも・・・

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:20
忍び込もうとしている自分が悪いのではない、有吉を介抱してやりたいと思うだけだ。

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:21
「いらっしゃい。お二人さん?お泊りでしたらそちらに御名前どうぞ。」

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:24
フロントに座る中年の女性は有吉をじいっと見つめ足先の汚れが妙に気になる風でもなく部屋へ案内した。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:26
こんなところへ入るのは何年ぶりだろうか。少なくとも好子ときた場所ではない。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:26
葱の白と血の赤にちかって有吉ではなく俺は蘭にあうことがさだめなのだと根木は確信した。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:28
ぎりぎりの選択を迫られて見えてくる真実というものに圧倒される根木であった。

301 :名無しさん@お腹いっぱい。 :03/11/01 16:29
300をゲット出来ることも確信していた。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:30
髪留めを有吉がはずし、はらりと拡がった柔らかな髪の匂いが根木の心を甘く誘う。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:32
「あぁ・・・ 君のにほひだ。。」そっと有吉の髪に顔をうずめる根木。

304 :301:03/11/01 16:32
こうして外してみるのも人生の純文学的不条理の一環である。

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:32
しかし!蘭が好きだ、 という事実は、今この時にかつて無いほど自分を支配していた。

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:34
有吉の兄を思い出すと衝動的に彼女を抱けない、根木。 蘭の事も忘れられない。「俺はバイだったのか?」

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:34
が、しかし、今は目の前のこの有吉という女に強く魅かれているのも、また、事実だった。

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:35
「越えてしまえ!」

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:36
「わたし、お腹が好いたわ。じんぱちろうさん。何か頼んで。」

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:37
「ん、何かいいかい? ラーメンかお鮨。 カツどんにしようか?」

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:37
今夜の鍋の事など、どうでもいい!

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:38
ぐぅ〜〜〜〜、、 有吉のお腹がなった。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:39
ふと、みると涎が一筋有吉の形の良い唇の右端から顎にかけてたらりと流れている。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:39
23年目のあの日も有吉と俺はこうして抱き合っていた。邂逅とはこういうことであったのか。

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:40
根木は激しく有吉をいとおしく思い、抱き寄せ涎をそっとすすってあげた。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:41
「もしここで彼女を抱いたら・・・・兄妹丼っていうのかな?」そんなことを真面目に考えている根木であった。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:41
「蘭! 蘭!」 目を覚ますと根木は有吉のそばで唸っていた。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:42
涎はかすかに餃子の味がした。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:43
『先生!、どうしても根木をホモにしたいひとがひとりいまーす!』

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:45
すでに外はうっすらとほのかに明るく乳白色の帳が初冬を物語っていた。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:46
「じんぱちろうさん、昨夜はあなた随分うなされていたわ」 

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:46
「あなたと最後に抱き合ったのもこんな日だったわね。わたし、悲しかった。」

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:47
わたし、泣かないから一人にしてって、あなたに頼んだんだった。」


324 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:48
「さよなら、さよなら、さよなら、、って、三度、あなたは呟いて・・」

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:49
根木は自分の優しさをその時自分の中に確認した。 長い間枯れていた部分であった。

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:49
「俺はちゃんと主人公を演じきれているのか」根木は再び自問自答を始めた。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:49
わたしの瞳から流れる涙を啜ってくれた。 

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:49
おかしいな?俺は有吉の兄とは寝たことがあるが、妹とは昨夜が初めての筈・・・

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:50
「昨日は涎を啜ってくれた。」


330 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:51
根木の狂気は記憶の混乱と妄想を招いていた。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:51
「君は何か勘違いしている。確かに昨夜は君と寝た」と根木。

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:52
忍び寄る闇の世界。 狂気の扉が今静かに開き・・・ 

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:52
粗忽ものの根木はかつて兄とまちがえて、妹とねてしまったのだ。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:53
なるほど!そうだったのか!

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:54
『根木がホモという定説は却下されまつた。』

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:54
しかし おれは家へ帰らなくてはいけない、新聞配達の音が遠くに聞こえた。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:55
あぁ、俺は一体なにをしているのだ!

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:55
それじゃ、つまらん。 お前の話はつまらーーーーーんっ!!

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:56
粗忽と気鬱症、この相反するがごとき気性をあわせもちえるがゆえのなせる業であった。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:57
有吉を残し家路に就こうとする根木。後悔しても始まらない。今なら新幹線にまだ間に合うはずだ。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:57
>>338

    ∧∧    
    /⌒ヽ) それを行ったらおしまいでつ・・・
   i三 ∪    
   〜三 |    
   (/~∪      
   二三      
  二三     
 二三



342 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:58
錯綜する記憶と事実・理想と現実、根木は休日になると気鬱になり、その脆い心を自ら傷つけてしまう。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:59
そして昨夜は有吉と間違いをおこしてしまった。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 16:59
そんな根木に翻弄される家族。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:00
玄関にたどり着くと漱石が食い散らかした残飯にまみれにゃあにゃあとうるさい。



346 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:00
やっぱり我が家が一番! 落ち着くなぁ〜〜。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:01
限りなく自分勝手な根木であった。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:01
家人はまだ寝ている様子だが康成に見つかったらなんと言おう。

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:02
まるで自分が壇一雄のような気分の根木。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:04
一刻も早く蘭に逢わなければ・・・・見えない何かに翻弄されているかのように感じている根木であった。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:08
落ち着くと思ったその我が家が火宅に見えてきた根木は炎に煽られるように身を翻し、駅に向かった。

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:11
駅に到着し、蘭を探したが・・・・・蘭はいなかった。その時根木の携帯が鳴った。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:13
粗忽ものの根木はまだ蘭に連絡をしていなかったのだ。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:13
「じんぱち、君かい?」深みのある蘭の声だ。

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:14
「蘭か?」携帯をさぐる手が落ち着かない。

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:15
蘭「俺、やっぱり行けないよ。社会的地位のない根木さんには魅力を感じないし・・・」

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:17
「蘭・・・ 君が僕を忘れられるはずない。この僕も君を忘れられない。
僕たちは特別なんだ。」

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:19
蘭「それは根木さんの理論でしょ。僕はまだ若いしあなたの晩秋につきあう気持ちはありません」

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:20
「愛してるよ、蘭。 今日、はっきりとそれを自覚したんだ。 君に逢いたい。 いますぐ。」

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:22
蘭「ありがとう。でも僕はやっぱりつきあえないよ。さようなら・・・・」

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:30
駅はひとでごった返しこのまま引き返すわけにもいかない根木は新幹線に飛び乗った。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:31
人生の晩秋を迎えた今、何事も為し得なかった自分、その自分を魅力が無いといいきる蘭

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:32
休日の列車は指定も自由席もなくただお気楽な団体客ばかりであった。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:33
蘭は去った。全てのわずらわしさから自分を救い出してくれる唯一の救いであったにもかかわらず。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:34
根木は座席を確保するとすうっと寝てしまった。有吉や蘭のことなどもうどうでもよいと思われた。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:36
列車は丹那トンネルを抜けそろそろ熱海に着こうとしていた。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:37
温泉・・か。近頃よくくだらないテレビでリポート番組とかあったな。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:39
その時自分が向かおうとしている終着駅はこのままどこなのかわからなくなり不安を募らせる根木。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:41
新幹線から飛び降りるわけにもいかず根木は我慢していたが耐え切れず嘔吐してしまった。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:49
列車が豊橋を過ぎるころ根木は急に思い立ち名古屋で降りようと決意した。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:51
「お客さん そこに立たないでくれますか。」車掌は根木を見て言った。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:52
うるさいやつだな。 おれには捨てるものなど何もないのさ。馬鹿野郎。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 17:56
名古屋で降り根木は自宅に電話しようとしたが何も持っていないことに気づきそのまま逃走することにした。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 18:50
その時、根木の頭の隅にあった記憶がゆるゆると心地よく根木を包み込んだ。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 18:51
『逃亡者』・・・ そうだッ! 自分はどんなにあの主人公に憧れただろう。。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 18:52
いまこそ、自分は「逃亡者」となるのだ。自分が今まで築き上げてきた人生から・・・ 価値観からの・・・

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 18:53
『ホームレスになるヨカーン!』

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 18:55
一転して、根木は列車を乗り換えて上京することにする。目指すは、上野・・・

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 18:55
『ホームレスのメッカやっ!』

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 19:26
根木は気づいた。。 価値観からの脱出とは、多少なりとも築き上げた様々なものからの脱出でもあるのだと。

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 19:45
上野〜上野〜終点です。お降りのお客様はお忘れ物のないようお願いします。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 19:56
東京生まれの根木だったが、上野には小学生の頃遠足にきた記憶しかない。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:08
『取りあえず、飯でも食おう。』 根木は思い足取りで近くの大衆食堂に入った。


384 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:10
普段の根木なら絶対に入らない一昔前のような店構えの汚い大衆食堂は、思いの他様々な人で混んでいた。

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:12
食券でカツ丼を選び、薄汚いテーブルにつくと無愛想な中年の店員に無言でそれを渡した。

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:14
『結局、俺の半生で俺が一番必要としたものは蘭の愛情だったのだ。』

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:16
『俺は、蘭が男だから愛したのではない。たまたま蘭が男だっただけだ。』

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:18
『蘭を愛していたにも関わらず、俺は常識という世間から押し付けられた価値観のせいで結婚をし、蘭との関係を深める事から逃避した。』

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:21
『常識というやつが、俺が一番自分の人生で欲していたものから自分を遠ざけることにしてしまったのだ。』

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:22
『あいつのいない人生なんて考えられない。あいつの気配を、意識を知ることのできない人生にどんな意味があるだろう。』

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:24
『できることならあいつの記憶をなくしたい。それには、今までの自分を全て捨てるしかないんだ。』

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:25
「おまちどおさまーー。」ドンとカツ丼が目の前に運ばれてきた。

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:26
『ちくしょう、、 このカツ丼を食い終わったら、あいつのことも何もかももう忘れるんだ!』

394 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/01 20:28
作家、田中英光は太宰治の墓前で>>393まで書いた原稿用紙をビリビリと破り捨てた。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:29
なんだよっ! 195! おまいぃ===

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:29
相変わらずヤなヤツだな。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:31
30代の若造はさっさと古巣へ戻りなさい! しっ、しっ!

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:38
カツ丼をかみ締めながら根木は蘭のことを思い起こしていた。

399 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/01 20:39
田中英光には>>395-397という墓守の寝言も耳には入らないのである。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:41
おまい=====!!

401 :名無しさん@魚好き:03/11/01 20:46
根木の頭をかつての田中英光らの墓地での口論のことがよぎったが、今は落ち着いてカツ丼をかきこむのであった。

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:49
CMちう

6尺20貫の大男と自ら書き付けた英光。
いかめしい体とやさしい心、この肉体と精神のアンバランスが文学の方向を決定づけた。
オリンピック選手と文学青年のイメージ、純潔な理想主義者でロマンチックな夢想家。
冷たい妻と家庭によって、満たされぬ愛に飢え、春婦と同棲。
酒とアドルムによって心の空虚を満たそうとした死の直前の退廃生活。
太宰より以上に生活人であり、純粋であった英光は、師太宰の情死の翌年その墓前で命を絶った。





403 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:50
おホモだち

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 20:52
純文学には純粋さが要求されまつ。<CMちう

405 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/01 21:02
ともあれ、田中英光は懐から刃物を取り出した。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:03
とたん、彼の自殺をとどめようとしたものがいる

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:06
根木だった。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:07
根木は田中の顔を覗き込み、はっと息をのんだっ!

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:08
その頃好子と長男の康成は碑文谷警察の2階にあるソファで大江警部補と共に夫の捜索について話し合っていた。 


410 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:09
3年前、今までの自分の全てを捨ててまで忘れようとした蘭にうりふたつなのだ!

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:10
有吉はホテルを出た後自宅に戻り着替えて東大病院へ向かっていた。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:11
うーーーー、錯綜してるじょい。。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:12
「真知子。その新聞とってくれる?」バイト先で何気に手にした新聞は昨日の新幹線の飛び降り男のニュースが出ていた。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:14
由紀夫は今自分の父が新聞に出ているのをみて思った。「おやじだ・・・」

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 21:35
好子は夫の様子がこのところ普通ではなかったことを警部補に話した。

416 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/01 21:42
警部補は『よーし、わかったっ!』と右手を上げ、好子にカツ丼を差し出した。

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:19
チャンネルつーの記者が逐一こちらの様子を伺っていることに大江警部補は腹立たしかった。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:22
とにかく500だと根木は心のなかを隠そうとしない様子で墓の周りをうろつき始めた。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:24
昨夜からの雨は止む気配もなく時雨れたまま有吉のコートを濡らしていた。

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:27
好子は「微笑みがえし」を口ずさみながら漱石を去勢したことを悔やみ夫の安否を気遣うのであった

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:28
「カツ丼まだぁ〜〜?」 蘭が幹夫に甘えた声で催促した。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:30
「おぅ、もう少し蒸らしてから。 美味しいのを食わしてやるぞっ!」幹夫の逞しい背中を見ながら蘭は幸せをかみ締める。

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:37
蘭の携帯電話がなった。 とにかく500だ、 とその電話のむこうからの声がいった。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:39
「幹夫、君と会ってからの僕がどんなに幸せかわかるかい?」幹夫の背中に向かって蘭が呟く、幹夫に聴こえないように・・

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:41
蘭が幹夫を愛していることを幹夫は知らない。彼はいたってノーマルなのだ。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:41
蘭は根気のくたびれた40代の目じりのしわをあわれむように思い出していた。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:43
(ふっ・・・ 500年たったって、幹夫は僕を愛してくれないさ。)蘭の気持ちはさっきとは打って変わって孤独の底に沈んでいった。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:43
根木と同類だ、と思いたくなかった

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 22:45
そう思いながらも同じ男色家としてのいたみのわけあいはある懐かしさをもっていた。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/01 23:00
しかし蘭は愛する切なさのほうが好きだった。愛されるよりも。

431 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/01 23:53
蘭は旭川の生まれであった。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 00:00
旭川時代、蘭は男色に全く興味は無かった

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 00:02
蘭が男色に目覚めたのは大学受験で東京に行った、そのときからである

434 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/02 00:05
ちょうど今から40年以上前、蘭は受験の息抜きに銀巴里に足を踏み入れたのであった。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 00:14
それほど広くはない店内、そこで、彼、いや彼女は歌っていたのであった。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 00:16
シスター・ボーイ

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 00:17
シスターボーイってなに?

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 00:18
修道女がボーイをしている店のことである。

439 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/02 00:20
修道と衆道は似ているが・・・。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 03:30
そこの歌姫を見た途端、蘭の躯をつきぬけるものがあった

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 03:43
その日以来、蘭が女性に性的欲望を感じることはなかった。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 03:52
根津は谷中を通り千駄木にむかう。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 04:05
根津に到着した千駄木は蘭のことは眼中になかった

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 04:07
千駄木はあるところへ電話をかけた

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 04:08
団子坂にある下宿である

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 04:11
呼び出し音をききながら落ち着かない千駄木であった

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 04:16
電話にでたのは下宿の娘である

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 04:18
あら、千駄木さん、どうしたの?何?

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:44
「いや、この谷根千って雑誌は面白い。よく書けている。」

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:45
「鴎外はこの観潮楼から東京湾を眺めていたのか」我に返った根木は呟いた。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:47
団子坂から谷中へ下る風景は、鄙びた中にもモダンを感じる不思議な空間だ。

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:52
「今日は、蘭を誘って上野公園でも散策するか」根木はポケットの携帯に手をかけた。

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:53
「おう、蘭か。どうだ久しぶりに上野で逢瀬と洒落こまないか」

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:55
「ははは。どういう風の吹き回しなのさ。あなたの気紛れはいつも愉快だな」

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:56
「そうだな、気紛れか。まあ気が向いたらレンブラントでも愛でないか。好きなんだよ」

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 09:58
蘭は、普段あまり感情を見せない根木の「好きなんだよ」の言葉に反応した。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 10:00
「いいよ。恋敵に会いに行ってやろうじゃない。あなたは今僕を嫉妬させたよ」

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 10:01
『↑これ、いつの話? 昔? 今? 確か根木は上野に行ったことが・・(ry)』

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 10:03
「妙なことを言う奴だな。じゃあ公園口に3時だ」根木は少し戸惑いを覚えた。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 10:54
約束の時間までまだ少しある。根木は谷中のよみせ通りを抜けて歩くことにした。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 10:57
言問いの甘さ控えめの団子は、好子の大好物だ。ああまだ俺の中に好子は存在するのか。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 10:59
秋晴れの爽やかな空気に救われたのか、根木はそれ以上の思考を閉ざした。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:02
時間を刻むかのよう忙しく走る電車を下に眺めながら、約束の場所へと向かう。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:03
「ごめん、ごめん」約束の時間を15分遅れて蘭は現れた。頬が幾分上気している。

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:05
「ねえ、僕を待っている間、何を考えてた。少しは僕のこと想ってくれてた?」

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:09
「僕ね、最近、おかしいんだ。時々、胸が苦しくなる。こんなこと、初めてなんだ。病気かな・・」

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:10
「何だかいつも、不安なんだ。でも、不思議なんだよね。根木さんのこと考えると安心する。」

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:12
「根木さんは僕と違って、いつも安定してるでしょう? 自分というものがしっかりあるじゃない。」

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:16
「だから、根木さんの傍にいると僕は安心できる。元気でいられるんだ。そう思ってたんだよ・・・」


470 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:20
「でも、最近、だめなんだ。苦しいんだよ・・・」当惑している根木の表情を見ると、蘭は言葉を飲み込み、目をそむけた。


471 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:32
蘭は持っていたナイフで根木を刺した!

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:33
『え=========!!!!!』

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:33
蘭の手が根木の血で真っ赤にそまっていく

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 11:34
薄れゆく意識の中で根木はこう考えた

475 :電気ブラン:03/11/02 12:04
「死ぬのも言いか、其れも運命」と、根木は思った。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:07
そう思うと自然に笑みがこぼれてきた

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:08
根木の笑みの意味を蘭は理解することが出来なかった

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:09
根木の心の奥底には、いつもどこかに諦観のようなものがあり、それが根木に独特の雰囲気を与えていた。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:10
蘭の腕の中で崩れ落ちる根木、二人を取り囲む人垣

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:10
これで根木は自分の物になったのだ

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:12
遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる


482 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 12:13
逃げようともしない蘭であった。

483 :新195■IyApGKf56Q :03/11/02 12:19
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 /               \
/           卍       ヽ
l                 |    
|::  ,-っ (▲)    (▲)  | ,-っ 
|:: / _)              |(っ)  ◆IyApGKf56Q逃亡中っ!
ヽ         ●     ノ


484 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:21
耳元で誰かが呼びかける声がする。サイレンのような音も聞こえてくる。

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:23
2人のあいだにあったそんな過去、真実を追究するあまり、見境もなかったあのころ・・・・

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:23
遠のく意識のなかで根木は「このまま俺は終わるのか…」と崩れ落ちていった。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:26
「親父、大丈夫か」目を開けると心配そうに覗きこむ康成の姿が映った。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:31
ああ俺はまた死に損なったのか…。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:43
あれから何年たったのであろう。 蘭はもはや幹夫との関係に自分のことなど忘れてしまったようだ。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:44
僕はまだ若いしあなたの晩秋につきあう気持ちはありません と、言い捨てて。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:44
親父、こんなとこでねてちゃあだめだよ

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:45
康成の声だ。 これは現実なのだろうか


493 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:47
あのとき蘭にさされてそのまま逝ってしまっていたら俺の人生は一分の嘘もなかったのかな

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:48
真実のまま生きとおすことはなんと難儀なことなのであろうか。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:52
蘭が小説の人物であることを思い出した康成の息子、由起夫であった

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 13:53
由起夫の息子もそばにいた

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 14:03
この男色モノは駄作だ、そう言い切る由起夫は、

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 14:30
自分が叔父と同じなまえであることにもおおいに不満があった。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 14:48
由起夫が発表した作品はすくなかった。

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 14:49
つまり、寡作の人、ということで、

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 15:03
寒さだけがのこった

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 15:06
寒い日には鍋に限る、由起夫は鍋材料を買いにでかけた

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 16:47
「やっぱり、塩鱈より、銀鱈だな。」由紀夫は少し迷ってから心に決めた。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 17:01
失われた時を求めて、特性のない男の由紀夫は、百年の孤独を感受しようと、夜明け前に出かけた。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 17:11
そう言えば、甚八じいさんはネギを買いに使いに出た日から変になったんだよな・・・

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 17:14
そうそう、全てを破戒して、ダブリンに移住してダブリン市民になりたいとか、

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 21:25
そのころ有吉は根木との関係を断ち切るため東大病院の裏手にある樫の木で首をつろうとしていた。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 21:33
病院坂は薄暗くまるで蝙蝠の巣に寄る蜘蛛の糸は黒蜥蜴のやうであった。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 21:37
好子は何も知らない。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 22:10
根木ってだれよ 有吉ってだれよ 好子ってだれよ

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 22:11
過去の作品にはもう触れまいと決めた由起夫である

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/02 23:51
有吉の細い指が落ちゆく夕日の静かな光の中で期用にロープを繰ってゆく。


513 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/03 00:45
有吉、そう、有吉の子供、あのユーラシア大陸横断を果たした有吉である。


514 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 01:17
(それは猿岩石だろう・・・)由起夫が心の中でつぶやくと・・・

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:04
黄金色に染まる草原の中で、垢抜けない青年2人がサビの部分を歌い始めた。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:06
「風か……」有吉は頬を撫ぜる小春日和の柔らかな風に目を細めるのであった。

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:07
由紀夫はいつも郁夫のことが羨ましかった。郁夫は由紀夫の偽善が嫌いであった。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:09
郁夫のスタッフは、郁夫が料理包丁を握るのが辛かった。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:11
なぜなら郁夫は料理好きで、腕も確かなので体重が気になるのだ。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:11
ニュー速+で糞TBS晒し上げ祭り開催中 参加者求む

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:12
早速、郁夫はニュー速+に目を遣った。由紀夫は読書中だ。

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:15
由紀夫の妻・ミユキは郁夫に負けじと料理本を出した。『そう、私は元タカラジェンヌ』

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:32
その内容は、お好み焼きをベースにした
ヌーベル・キュイジーヌだった。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:36
「俺には、そこで行を改める度胸はないな。でも郁夫ならやれるだろう」由紀夫はふと思った。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 02:38
「そういえば北辺の地にいるあの女は元気でいるだろうか」

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 09:13
窓の外に目をやると、昨日の秋晴れが嘘のようにポツポツと雨が降り出していた。

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 09:15
雨の降る日は情念がふつふつと湧き出て記憶を辿り、時が遡っていく。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 09:18
由紀夫が愛した北辺の地にいる女は、妻ミユキとは正反対の地味なタイプであった。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 09:20
「私は離れていてもいつも貴方に心を添わせているわ。貴方が穏やかならそれでいいの」

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 09:22
そう言いながら常に俺を気遣い、内に秘めた激情を押さえながら静かに愛してくれた女。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 09:24
「マサコ…」久しぶりに口にした懐かしい響きの女の名前。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 14:23
こうした穏やかな秋の日に彼女がもし近くにいるのなら景色はより暖かく、より輝くであろうに。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 15:34
『皆んな、やたらと愛人・かつての恋人を登場させたがるけど、何かあるの?』

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 16:03
由紀夫はかつて濫読した純文学の弊害をいまの自分に感じ取っていた。

535 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/03 16:21
由紀夫『さて、新機軸の純文学でもいっちょ書いてみるか。で、純文学って何?』

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 17:21
じゅんぶんがく 3 【純文学】

(1)大衆文学・通俗文学に対して、読者に媚(こ)びず純粋な芸術をめざした文学作品。
(2)哲学・史学を含む広義の文学に対し、美的形成を主とした詩歌・小説・戯曲などの類。

『ふぅ〜〜、そうだったのかぁー。』ネットで検索して由紀夫は純文学の意味を初めて知るのであった。



537 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 18:14
おじさん、いつもここに居るね。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 18:52
「君とは何処で逢ったんだっけかな?」傍で声を掛けて来た少年に由紀夫は尋ねた。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 21:03
根木由紀夫は少年芥川の彫りの深い表情に言い知れぬ不安を嗅ぎ取りこの場をすぐにでも立ち去りたいと思った

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 21:06
そうだ。あの時もそうだった。玉川の上手で出会った夜の事。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/03 23:58
のんびりと散歩していると、目の前にUFOが現れたのだ。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:02
中には桃色少女という二人組がいた!

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:07
可憐な少女であったが、スケール測定を間違ったのか、近づくと身長が3mもあるのが分かった。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:10
SFは純文学たるか悩む稲垣少年は思いきって乗りこんで見ることにした。

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:13
「ココ二ハイッテハイケマセン アナタタチハナニシテイルノデスカ」

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:14
安部公房の例もあるし、三島由紀夫も美しい星なんて書いてるし、良いじゃん、と思いながら。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:14
二十世紀が足る穂な由紀夫はりろーど

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:19
異星人と意思の疎通を図るのは難しい、と思っていると突然、少女の体にヒビが入り、

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:30
しようとしたが自分には電子計算機などというものは今だ見たことがなく

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:32
携帯カイロを取り出した

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:36
めらめらっと機体が浮き、そのまま玉川上空を飛行し始めたUFOはエリア55に到達した。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 00:46
「Hello, I love you. We are waitin'」とひとこと話すと緑色をした有吉がビーカーを振っていた。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 10:40
蘭に刺されて生死の境を彷徨った根木は、有吉の勤務する病院のベッドでようやく正常な意識を取り戻した。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 10:49
担当医師はオロオロしていた。『土曜の昼から見てなかったので展開がわからぬ』

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 10:59
その頼りなげな視線の先を根木は辿った。医師は明らかに検尿を行おうとしていた。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:01
ベッドの脇には妻の好子が立っている。根木が目を覚ましたのを見て、

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:03
「あなたを刺した蘭という人は死んだわ」と、呟いた。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:09
「そうか・・・。蘭は死んだのか・・・」

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:09
「本当か?何故?俺は・・・俺は・・・・」根木は心配する好子を無視し、蘭との出会いを思い出していた。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:10
だが、何ひとつ思い出せないのだ!

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:13
「あなた、死んだのは蘭だけじゃないのよ。ゆ、由紀夫も死んでしまったの」泣き崩れる好子。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:15
「何故それを先に言わないんだ!!」苛立ちを募らせた根木は、好子に「すまないが一人にしてくれ」と呟いた。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:18
「でも、あなた。何故、由紀夫が死んだか聞かなくていいの?」

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:30
「うむ。そうだな。確か由紀夫は俺の息子の由紀夫と、康成の息子の由紀夫と二人いたと思うが」

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 11:32
「そうよ。ふたりとも死んでしまったのよー!!」好子の絶叫は病院中に響き渡った。

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:08
好子は根木を刺し殺した。好子も自分で自分の命を絶った。病院関係者が慌ててきたが手遅れだった。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:10
これを見ていた婦人がつぶやく「そして誰もいなくなった・・・」

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:11
この女性こそ誰あろう、後のアガサ・クリスティである

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:16
死は、命あるものに必ず訪れる。そういう意味では、死は平等である。

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:20
根木は蘭を愛していたが、その愛していた蘭に刺された。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:22
蘭は留置所で縊れて死んだ。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:24
根木は息を吹き返したが、妻に刺され本当に死んでしまった。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:25
その妻も自ら死んでしまった。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:26
死んだんだな?もう出てくるなよ。

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:30
根木甚八郎、妻好子、次男由紀夫、孫の由紀夫の合同葬の当日、

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:33
甚八郎の大学の時の友人山田は会場を後にし、最寄りの地下鉄の駅へと向かっていた。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:36
山田がリストラで苦しんでいるのは前述した通りである。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 12:43
心の葛藤に反して日々がゆっくりと平穏に流れていくのを彼は不思議な思いで見つめていた。


579 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 12:48
地下鉄駅前で、黒塗りバスの上からマイクでがなっている年寄りがいた。

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:02
地下鉄の駅への階段を下りていこうとした、その時、山田を呼び止める声が、

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:04
「手をかざすと貴方の健康状態がわかります。少しお時間を・・・」怪しげな中年女性だ。

582 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 13:06
バスでがなってる年寄りも、降りてきてその中年女性に話し掛ける。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:07
「悪いけど、僕はいま葬式の帰りでね。」山田はさっさと階段を下りてゆく。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:07
彼女の顔には無数の皺がきざまれてはいたが聡明な光を放つその目には見覚えがあった。

585 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 13:10
山田を追う中年女性と年寄り

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:11
「あの女には見覚えがあるが、知ったことか!」

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:12
「おまけにジジイまで付いてきやがる!いまいましい!」

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:13
「階段には腐ったコロッケがたくさん落ちてるし・・・なんだこの町は!」

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:15
リストラで荒れた山田のこころは些細な事で苛立つのだった。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:16
「おや、腐ってはいるけれどこのコロッケには8万円の値札が付いているじゃないか」

591 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 13:20
食べると中毒をおこすはずだ・・・

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:25
老人と女性にそれをなげつけようとして、彼は思いとどまった。「8万円…」

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:26
しかし、味覚とは不思議なものだ。腐敗したものから漂うほのかな悪臭も旨味に変わることもある。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:28
山田は我を忘れ、ムシャムシャと異臭漂うコロッケを貪り始めた。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:29
「この触感は何だろう。初めて体験するぞ。キュムキュムするコロッケなんて…」

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:31
荒れた心を宥めるかのように悪食に走る山田の姿。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:33
「そうだ、俺はまだ生きているんだ。生きているから食べるんだ。ガンガン行くぞ〜」

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:34
いつの間にか握りこぶしでガッツポーズまで取れてしまう、魔法のコロッケ。

599 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 13:34
喰らうてしもうたのか・・・

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:35
冷たく、湿気た衣からは芳ばしさは漂わず、饐えた腐臭がした。
空腹が理性を奪い、今の欲情を満たす物で有れば、それは何でも良かった。

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:36
やっと追いついた黒づくめの老人が呟いた。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:36
山田は体の奥からみなぎるパワーに、思わず傍にいた老人に命名したくなる衝動に駈られる。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:40
『荒野の老人で。』適当に命名する山田。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:43
「はぁ?高野豆腐は大の好物ですよ。どうもどうも」老人は耳が少々遠いようだった。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:45
女が山田に詰め寄った。「私にもお名前を」女の双眸には強い光が宿っていた。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:51
『メンチ勝つ代』で。山田はもうどうでもよくなっていた。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 13:55
「それではあなたの健康状態についてもうしあげますーーー」諦めの悪い女らしい。

















608 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 14:07
山田が叫んだ『おまい=============!』

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 14:13
「もっと上手く返してもいいものを、なんとまぁ直情的な(爆 40過ぎてるんすかぁ???」山田が呪文のようにくり返すと

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 14:24
ふと脳裏にきらりと閃くものを感じた。「これは儲けになるかもしれない」

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 14:25
ビジネスチャンスを逃すものかと喪服姿のまま、山田は急ぎ足になった。

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 14:32
♪キュムキュム♪キュムキュム♪キュムキュム

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 14:47
奇妙な靴音を鳴らして追いかけてくる女がいた。有吉だ。彼女は大学時代の恋人だった。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 14:49
「そうか。君も根木君の葬式に?」

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:08
「ええ」有吉は小さく首肯くとハンカチで鼻の辺りをおさえた。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:38
「しかし久しぶりだなあ。大学卒業以来だから、かれこれ二十何年ぶりになるのか・・・」

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:39
二人はどちらから誘うともなく、喫茶店へ入った。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:51
とりとめのない思い出話が終わると、山田は急に真面目な顔つきになった。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:55
「君に話しておかなければならない話がある。死んだ君の兄さんと根木、そして僕の三人に関する重大な秘密の話だ」

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:56
死は誰にでも訪れるものとは知りながらも、身近に死を認識することはなかった。
しかし、有吉を前にして歳月の冷酷さを思い知るにつれて、それが自分にも確かに
迫っていることを確信したからである。


621 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:57
「スレタイをよく読んでください」ウェイトレスが言った。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 15:59
「えっ?秘密って」有吉は山田をじっと見つめた。

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:03
「僕達三人は山岳部の中でも特に仲が良かったのは君も知っての通りだね」

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:03
ウェイトレスが再び言った。「スレタイをよく読んでください」
「スレタイ?」
聞き慣れない言葉に、これから秘密を話そうとする山田はウエイトレスの言葉が気にかかり、喉元でその秘密を飲み込んでしまった。


625 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:04
「ええ、そして私はあなたとお付き合いしていました」少し恥ずかしそうに有吉は言った。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:05
「一行ずつ」

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:05
「書き込む」

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:06
喫茶店の中は子供連れもいて騒がしい。

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:07
「スレタイ」とは「擦れ合いたい」との略語であることを山田は悟った。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:08
ここじゃなんだから、どこかで休息しよう。

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:09
ええ

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:11
(スレタイスレタイとすれたいな)

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:16
有吉と山田は片寄せあい歩きながらふと思った。

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:17
児童文学を抜いたぞ!有吉と山田は手に手を取り合い喜びを分かち合った。

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:18
「今しあわせ?」有吉が山田に言った。

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:18
「あぁしあわせだよ」山田も微笑んだ。

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:19
「いや、会社もリストラされてね。君と付き合っていた頃が俺の一番幸せだった頃さ」と山田。

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:21
「あぁ、あの頃ね・・・私も若かったわ」と有吉。

639 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:23
「あ〜あ、スレタイ。すれたいほどスレタイ」


640 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:24
二人はいつもスレタイしてたね。

641 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:30
「少し空気が悪いね。やはり公園でも散歩しようよ」山田は優しく有吉に微笑みかけた。

642 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:36
今ひとつ度胸にかける山田は想像上の濡れ場すら拒否してしまいがちな青さを持っていた。

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:42
「そうだ、この人はやさしいだけの人。退屈・・・でも安心している自分も確かにいるわ」そんなことを有吉は考えていた。

644 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:46
スレタイなぁ〜

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:49
スレタイの意味を知らず、注意されただけで荒しを始める厨房がこの町をうろついていた。

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:53
山田と有吉が歩いていると、空気を読めない中学生が絡んできた。「俺も仲間に入れてくれよ〜」

647 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:55
スレてタイマン張った中学生達がそこにいた。

648 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:57
山田は教養のありったけを少年達にぶつけた。「男子厨房を入れず」

649 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:57
山田は40代なので中学生を相手にせず、有吉を庇いつつその場を立ち去った。

650 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 16:59
学校の擦れたタイをだらしなく結んだブレザーの制服の中学生だった。


651 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:04
有吉の心は揺れていた。山田がさほど教養も勇気も持ち合わせていない事が露呈してしまったからである。

652 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:05
だが、先ほど山田が言いかけた秘密については、どうしてもこの場で聞きたかった。

653 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:18
そんな有吉の心を見透かしたかのように山田はポツリポツリと語り始めた。

654 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:19
スレタイ男と思ったろ?


655 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:30
それが冷たい男という意味だと悟ったのは18分ほど経ってからだった。

656 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:42
「僕と根木、そして君の兄さんの三人で鹿島槍ケ岳に登ったのは卒業前の冬休みだった」

657 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:45
「ええ。忘れるわけがないわ。三人は遭難し、お兄さんだけが・・・」有吉は目を伏せた。

658 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 17:48
「そう、君の兄さんは死んだ。あれは遭難事故だったと誰もが思っている」

659 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:06
「死んだなんて・・・」、「兄はまだ生きていますっ!」

660 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:11
「うん。生きてはいる。だがね、二十数年も植物状態の人間は、これはもう死んだも同然だろう?」

661 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:15
「なんてスレタ言い方なの!」

662 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:16
「そんなスレタイ人だったなんて!」

663 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 18:26
『とまぁ、一方で川上宗薫は上記の様な作品も書き残した』と文学部唯野教授は学生に喋った。

664 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:28
だから「スレタイ男と思ったろ」って聞いたんだよ。


665 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 18:32
学生の私語には寛容な唯野教授であるが、その学生の寒い言い方にはちょっと・・・。

666 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:52
そんな文学部唯野教授の最大の感心は、演技派俳優になることだった。

667 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:53
そして川上宗薫には頭の上がらない女性がいた。そうだ、あの愛子だ。

668 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:56
愛子はいつも息巻いていた。「そうよ私の兄は86よ。195じゃないのよ」

669 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:58
宇野鴻一郎の愛人の愛子だ。

670 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 18:59
同じ官能小説作家として何かと比較されるだけに、川上にはとても我慢ができなかった。

671 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 19:02
愛子はいつも「私は69よ。0721じゃないのよ」と息巻いている。


672 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 19:22
唯野『・・・とまぁ、宗薫の死の直前の随筆にはあるんだが・・・ところで・・・』

673 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 20:36
断筆宣言をしたせいか、文学部唯野教授の舌はいつもに増して滑らかであった。

674 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 22:14
だが、唯野教授は死んでしまった。スレタイな〜。

675 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/04 22:22
唯野は『余は文学部唯野教授として死せんと欲す』という遺書を残していた。

676 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/04 23:26
それは決して『動物のお医者さん』に出てくる漆原教授を意識したわけでもなくオペラに目覚めたわけでもない。

677 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 09:46
「すまない。言い過ぎたね」山田は自分の口調に自分で驚きつつ、有吉に謝った。

678 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 10:21
「昔から貴方のそういうところは変わらないわね」有吉は風に吹かれながら含み笑いを浮かべた。

679 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 10:39
山田は晩秋の風に吹かれる凛とした有吉の横顔に思わず見とれてしまっていた。

680 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 11:35
根木の恋人?、と山田はおもった。しかし根木はもうこの世の人ではない。

681 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 12:33
いやいや何を考えているんだ俺は。有吉は大学時代の俺の恋人じゃないか。

682 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 12:43
二十数年経った今でも容貌衰えぬ元恋人に山田は久しぶりに胸が高鳴るのを感じた。「俺にまだこんな気持ちが残っていたとは」

683 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 12:48
山田は過ぎ去った時間を、彼女の躰を開くことで埋め合わせてみたい衝動に駆られた。

684 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 12:50
「少し歩かないか」忘れかけいた情念が沸き上がるのを押さえつつ有吉を促す。

685 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 12:55
「ええ」山田の表情に一瞬驚きつつも、兄と根木の思い出話をしたい衝動に駆られた有吉は肯いた。

686 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 12:58
「でも、その前に>>619から始まる三人の秘密というのを話して。ずっと気になっているのよ」と有吉。

687 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 13:05
「ログ読み返すのはダルイから却下だ」ちょうど通りかかった唯野教授が誰に言うともなく呟いた。

688 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 13:28
唯野教授は常に学生達に口を酸っぱくして言っている。「大事なのはイマジネーション、想像力なんだ」

689 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 13:29
それは根木の机の引出しに収まっていたザイルかもしれないし、禁断の緊縛関係かもしれないのだ。

690 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 13:32
「ねえ、そんなに難しい顔をして何を考えているの?」

691 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 13:57
彼女は、物欲しげなまなざしで、上目づかいにぼくの横顔を覗き込んだ。

692 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 14:02
朴日正(パクウィルソン)は日本では「ぼくにっせい」と呼ばれていた。

693 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 14:06
彼女はさらに朴に顔を寄せると突然笑いだした。「ウェーハッハッハッ」

694 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 15:41
「ん?あぁ、すまない。ところで君は知らないだろうね。」根木とお兄さんのこと」意を決して訥々と有吉に話しかける山田。

695 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 15:42
そこには擦れてタイマンを張った中学生が後ろから有吉の脇の下をくすぐりだしたからだ。


696 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 16:08
わたしは11月がきらいだ。 中学生は言った。

697 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 16:48
「と、その前に、朴さんも中学生の僕もちょっとあっちへ行ってくれないか」と山田。

698 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 17:04
「よし。邪魔者は消えた。実は、鹿島槍ケ岳の遭難はね、あれは事故じゃないんだ。根木が仕組んで事故に見せ掛けた犯罪なんだ」

699 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 17:54
また擦れてタイマンを張った中学生が現れた。

700 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 18:37
「根木は君の兄さんを愛していた。兄さんもその愛を受け入れた。だが、兄さんには別の愛人がいたのだ」

701 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/05 18:55
『な、駄作だろ?こういう語りが純文学をダメにしたのだ、わかったかな?諸君』唯野の声が大きくなった。

702 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 18:55
「それを知った根木は酷く落ち込んだ。根木もあの頃は純粋だったんだ」

703 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 19:04
死んだはずの唯野教授に中学生。嗚呼、この町は人を駄目にする。

704 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 19:07
山田は身を翻すと夜の闇に消えていった。秘密の肝心のところを告白しないまま。

705 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/05 19:07
『な、根木も有吉も死んでるんだよ。そんなくだらん小説にこだわるなよ!』唯野の講師時代の講義である。

706 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 19:32
残った擦れてタイマンを張った中学生は有吉に襲いかかった。


707 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/05 19:33
唯野(専任講師時代)『きっとな、最後には最終核戦争が勃発するはずだ』

708 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:05
小菅にある東京拘置所には、しょっちゅうハルマゲ丼が差し入れされる。

709 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:06
元祖ぶりっこアイドルがハリウッド映画に出たのは、確か『アルマゲドン』だ。

710 :195 pl452.nas911.sapporo.nttpc.ne.jp:03/11/05 20:21
>>708-709こらーそこっ!私語なんぞしてたら単位は永久にやらんぞっ!』(唯野)

711 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:34
「そんな心の狭い唯野先生は、文部科学省に訴えてやるんだからなっ!」(キュムキュム)

712 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:36
唯野にどういう意図があって名前欄を晒し者にしているのか、学生達には理解できなかった。

713 :195 pl452.nas911.sapporo.nttpc.ne.jp:03/11/05 20:40
さて、唯野が教壇で急死したのは定年の年であった。講師時代を振り返ってみよう。

714 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:41
既に振り返っていたような気もするが、そんな過去に囚われていたのでは進歩はない。

715 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 20:43
「唯野センセッ、こんにちは」そこには榎本加奈子激似の女子学生が立っていた。

716 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 21:26
講義は「輪廻転生」。単位は4である。授業は火曜の4時限。教室はA棟401だ。

717 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 21:26
代返はきかなかった。

718 :お言葉に甘えた195 ◆IyApGKf56Q :03/11/05 21:31
なぜなら、毎回出席カードを配るからだ。講師時代の唯野はこのカードを配ることが苦痛だった。

719 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 21:54
しかし、心得た学生達は出席カードを常に数枚多く取って保管し、必要なときに知人に託してズル休みするのだった。

720 :お言葉に甘えた195 ◆IyApGKf56Q :03/11/05 21:56
唯野はそういう学生が大好きだった。

721 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:00
こまっしゃくれた女子学生の加奈子は、唯野がいつもピンクの出席カードを好んで使うのを知っていた。

722 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:05
加奈子の好意に唯野は気づいていた(早くコクればいいのに・・・)

723 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:09
「こまっしゃくれた?こまっしゃくれた?こまっしゃくれた?」唯野は考えた。「こしゃまくれただろ?オイ」

724 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:11
できればルーズソックスを履いてほしい。そしたら単位は即OKなのに。でも言えない唯野だった。

725 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:17
実のところ唯野は、いま一番気がかりなのが選挙の行方であった。なまら名無しもビックリの守備範囲である。

726 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:20
唯野は投票に行くのだろうか?加奈子が一緒に行ってくれるのだろうか?

727 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:21
「加奈子と一緒に逝きたい」と考えると講義どころではなくなってしまうのであった。

728 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:22
無事に講義の終わった唯野に加奈子が近付いてきた「ねぇ、先生・・・」

729 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/05 22:24
「さわって、いいよ」加奈子は悪戯っぽく微笑んだ。

730 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 01:14
見ると彼女の手首には無数の切り傷が、その白い肌とは不釣合いな醜い痕をさらしていた。

731 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 02:33
秋は深まっていく。

732 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 03:31
加奈子「本当の私を知っても、嫌いにならないでね」

733 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 13:34
加奈子の意味深な科白と、まるで妖魔のように煌く瞳に唯野は全身の血が逆流するかの錯覚に陥った。

734 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 16:02
一方、里美は失った靴を探していた。

735 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/06 19:51
加奈子のその傷痕が神々しくみえる唯野であった、『キミ・・・』。そうすると加奈子は、

736 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 20:24
あっけなく死んでしまった。終

737 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 20:42
糸冬。

738 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/06 21:05
キャスト 唯野教授(講師時代)・・・笠智衆

739 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 21:06
榎本加奈子・・・榎本加奈子(本人)

740 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 21:07
里見・・・曲亭馬琴

741 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/06 21:08
根木・有吉・蘭・由紀夫その他・・・劇団ひまわりのみなさん

742 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 21:10
音楽・・・友川かずき

743 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/06 21:12
原作・・・『僕が君のおもいでになってあげよう』(ロブグリエ・二見書房刊)

744 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 22:43
監督・・・サム・ペキンパー

745 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 23:00
監督はデビット・リンチでオナガイしまつ。

746 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/06 23:05
『よし、次回作はリンチに頼もう。それにしても劇団ひまわり、大根だったなぁ』

747 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/06 23:45
来週のこの時間は、

748 :a:03/11/06 23:48
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●怨念波動・怨念呪殺術代行!!!
●憎き相手を奈落の底へ!!!

749 :ミュージカル『兄ィ』 ◆IyApGKf56Q :03/11/06 23:50
純文学の金字塔『アンドロポフは逆さクラゲの夢を見るか?』をお送りいたします。

750 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 00:00
監督はデビット・クローネンバーグでオネガイしまつ。

751 :絡馬祖父之鏡台:03/11/07 12:53
『ドストエフスキーとカフカと云えば、国内外での評価が分かれるところである』

752 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 13:02
晩秋にしては生暖かい風が頬を撫ぜる或る日のことだった。学生達の声で賑わうキャンパスに唯野はいた。

753 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 13:04
そうだ、唯野はやっとこさどっこさ教授になったのだ。「先生、カフカって村上春樹の作品でしょ?」

754 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 13:28
突っ込みどころの頼りなさに唯野は一瞬遠い目になった。「俺は何をこれから教えればいいんだ」

755 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 14:29



                 解説

756 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 14:29
 

757 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/07 14:33
>>753は「可」もやらん!「不可」!再履!!!』唯野がさけんだ

758 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 14:56
「先生、冗談ですよぉ。レポート10枚書きますから勘弁して!」753は唯野の余裕のない返しに驚いた。

759 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 15:42



WEB用の解説




760 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 15:54
195にはセンスも文才もない。ということがよくわかりますた。

761 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 16:20
( ゚Д゚)y―┛~~

762 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 16:32
こんなスレまで立ってるわけだが
http://bubble.2ch.net/test/read.cgi/middle40/1068138972/l50

763 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:26
握りこぶしを作って自分を奮い立たせる材料がないだけなんだ。美学を感じないレスは唯野が最も嫌うものだった。

764 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:27
「選挙が終われば、少しは落ちつくわよ」学生の一人が意味深な発言をした。

765 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:28
「選挙、選挙って一体どんな関係があるっていうんだい?」どこからともなく誰かが喚きたてる。

766 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:30
喧騒のなかで、唯野は教授になった意義を何処に見出せばいいのか自問自答を始めた。

767 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:30
「選挙→挙手」とスレ違いの発言をする香具師もいる。

768 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:31
「こうなったら女子学生を部屋に呼んで、片っ端からセクハラしてやろうか?」

769 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:32
「挙手→手淫」とワルノリする学生もいて当然だろう。

770 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:33
「挙手より出席カードが大事なんだよ。そして今は出席カードより投票用紙が大事なんだ」

771 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:33
「手淫→淫行」

772 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:34
学生A「先生!なんだか急に伸びています」

773 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:34
スレ違いの多い生活を送ってきた唯野には、全ての会話に脳内変換が必要だった。

774 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:35
唯野って誰や?

775 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:36
と学生の一人が言った

776 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:37
「君は何処の学部の学生だね?ココは文学部。文学部唯野教授のゼミだ」

777 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:37
乗り遅れるな!ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`

778 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:38
『唯野教授』唯野はなんて素晴らしい響きなんだろうともう一度呟いた。

779 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:38
「淫行→行動」

780 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:38
「なんだ、タダの教授か」

781 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:39
「おまいには単位はやらん。不可だ!!留年させてやるっ」唯野は発狂しそうになる自分に酔いしれた。

782 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:40
「わーい。留年ダー」

783 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:41
ウンコドゾー( ・∀・)つ●

784 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:41
「うんこはいらない」と学生。

785 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:44
(゚Д゚≡゚Д゚) もう終りか?

786 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:46
(゚∀゚ )≡ モヒョヒョヒョヒョ

787 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:46
最近の若者の生活態度の乱れは、耳にはしていたがこうも悲惨なものなのか、唯野は途方に暮れた。

788 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:47
クマ━━━━━━(・(エ)・)━━━━━━!!!!!

789 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:48
(゜д゜)<ナニナニ?

790 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:49
「顔文字を使用したレポートには単位をやらん」唯野はヤケクソになって言い放った。

791 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:49
ヽ(`Д´)ノウワァァァン

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:50
(´・∀・`)ヘー

793 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:51
>>791よ、泣いたり騒いでばかりいないで、日本の中世文学における君の思うところを述べてみよ」

794 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:51
(=゚ω゚)ノぃょぅ

795 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:56
>>794君は素晴らしい。世阿弥によって、王朝の荒涼寂寞は中世の枯淡幽静になっていくわけだ」

796 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:56
(゜д゜)<あらやだ!

797 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:57
「 観阿弥・ 世阿弥により能が大成される以前の鎌倉末から南北朝期に、越前において猿楽がすでに相当高度に発達していたらしいことは…」

798 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:58
( ´_ゝ`)フーン

799 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:58
唯野は本来の自分を取り戻したような気になっていた。そのきっかけは(=゚ω゚)ノぃょぅ の掛け声だった。

800 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:59
( ´,_ゝ`)プッ

801 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 17:59
「そうだ、前衛的な能で( ´_ゝ`)フーン を使ってみてはどうだろうか」


802 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:01
ヽ(・∀・ )ノ ウンコー

803 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:05
サンショウウオ━━━━(゚Д゚⌒⌒⌒⌒つ≡≡≡━━━━!!

804 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:07
北大路魯山人の好物の一つに、山椒魚の佃煮を乗せたお茶漬けがあった。

805 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:07
(゚д゚)ウマー

806 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:09
さくら鍋といえば、江戸情緒豊かな森下にある『みのや』だろう。氷川きよしも(゚д゚)ウマー と絶賛ものなのだ。

807 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:10
その江戸情緒豊かな深川界隈には、あの宮部みゆきも住んでいる。「SFなんかには負けない」

808 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:11
唯野は自分が何をするべきか、やっと気がついたのだ。「純文学だ。これからは純文学なんだよ」

809 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:12
「そういえば、深川界隈にはあの山本一力もいるじゃないか。べらんめぇ」

810 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:13
「いや、何故俺が純文学を背負って立たねばならんのだ。俺は断筆宣言したじゃないか」

811 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/07 18:19
学生、安西ひろこは苦悩する唯野の姿を憧れの眼差しでみつめていた。

812 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:24
お、コロッケ。

813 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:26
「虚構の、虚構による、虚構のためだけの理論は可能か」唯野は安西ひろこの視線を流すことはできなかった。

814 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/07 18:27
安西ひろこ「先生は純文学という概念が今でも通じるとお思いですか?」

815 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:27
「安西くん、純文学読んでるかい?イエーイ。ケミストリーより純文学だよ」

816 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:29
「僕の願いは、大学内の権力の階段をなんとか順調に登って行くこと」唯野は自分に言い聞かせた。

817 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:30
「純文学よりモー娘でつよね」擦れてタイマンを張った中学生が突然現れた。

818 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 18:31
「いや天むすのが旨いと思うよ」唯野は死ぬほど恥ずかしいやり取りを学生としたがるのが欠点だ。

819 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/07 18:45
天むす、そう、『天国に結ぶ恋』を業界ではそう省略しているのだ。

820 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:08
テソムス━━━━(゚Д゚⌒⌒⌒⌒つ≡≡≡━━━━!!

821 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:19
擦れてタイマンを張った中学生はいまいずこ

822 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:21
「擦れてタイマンを張った」????意味がわかるようなわかんないような・・・つまりわからん

823 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:29
( ´_ゝ`)フーン

824 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:31
( ´_ゝ`)フーン

825 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:37
( ´_ゝ`)ブーン

826 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:38
( ´_ゝ`)ソリアーノ

827 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:39
( ´_ゝ`)ポサーダ

828 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:43
( ´_ゝ`)ジーター

829 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 19:49
( ´_ゝ`)クレメーンス

830 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:01
( ´_ゝ`)バーニー

831 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:02
( ´_ゝ`)ジアンビー

832 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:03
( ´_ゝ`)トーリ

833 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:07
( ´_ゝ`)ペティット

834 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:12
( ´_ゝ`)リべーラ

835 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:13
( ´_ゝ`)ガルーシア

836 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:13
( ´_ゝ`)ニーック

837 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:16
( ´_ゝ`)マツーイ

838 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:17
( ´_ゝ`)コントーレラス

839 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:17
( ´_ゝ`)ウェルーズ

840 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 20:20
( ´_ゝ`)ハモーンド

841 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 21:26
スレてタイマンを張った中学生はメジャーとなった。(>>621>>647


842 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:19
世の中そんな決め事通りに行くわけもないし、尤もな常識で満足できるわけでもない。

843 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:20
「大切なのはハートだろ?心だよ。おまい=========」唯野はやっと正気を取り戻した。

844 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:21
正気かどうかの基準は勿論自分の内にしかない。この際他人の目なんか気にしていられない。

845 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:22
いま自分が気になるのは、熱っぽい安西ひろこの視線だけなのだ。

846 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:23
「唯野先生、『天国に結ぶ恋』のあらすじを聞かせてくれる?」ひろこは甘ったるい声で懇願した。

847 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:25
唯野の心には迷いが生じていた。ここはダジャレを飛ばすべきか、ひろこを落とすべく蘊蓄をタレるかを。

848 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/07 23:43
『・・・・・・というのが「天国に結ぶ恋」だ。こういう二人ってのはいいだろ?』(唯野)

849 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:49
「先生だったら、どうしてた?先生だったら、たとえば私にどうしてほしい?」(潤んだ瞳のひろこ)

850 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:54
ここで、また、スレてタイマンを張った中学生が口を挟んだ。


851 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/07 23:55
「センセイ、ショタはお好きでつか」


852 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 03:01
『安西くん、僕はね、キミならこういう愛のかたちも理解できると思うのです。ただ・・・』(唯野)

853 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 07:09
「聞いているのは僕でつ」とスレてタイマンを張った中学生が言った。

854 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:15
唯野はやっとの思いで就いた教授の地位よりも、いまは安西ひろこへの煩悩と闘っているのだった。

855 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:17
「唯野せんせ、こちらの方の質問に先に答えてさしあげれば?」小悪魔のようにひろこが促す。

856 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:18
「ん?ああ・・・。何の質問だったかね?いまドストエフスキーとカフカのことを考えていたので失敬」

857 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:20
救いようのない言い訳をしたもんだと思いつつ「いいんだ、俺のキャラはこれでイイんだ。おまい=====」

858 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:22
「そうでつか。わかりますた」スレてタイマンを張った中学生は意外にも聞き分けよく去って行った。

859 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:28
「先生、ひろこは先生のことを何でも理解したいし、受け入れたいと思ってるのよ。逃げたりしないで」(安西ひろこ)

860 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:32
11月にしては暖か過ぎる空気が、唯野の埋もれかけていた男の本能を揺り動かしてくる。

861 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:54
そうなると、聞き分けよく去ったスレてタイマンを張った中学生のことが無性に気になる唯野であった。

862 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 08:56
あぁ、あの子とスレタイしてみたい・・・


863 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 09:27
「ただ・・・」唯野は自分が何をひろこに言おうとしているのか一瞬わからなくなってしまった。

864 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 09:46
でも目的はひとつであることにかわりはない。
それは十二分に自覚している唯野であった。


865 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 09:49
中身が同じなのであれば、二段重ねの弁当より一段の弁当が好きな唯野であった。

866 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 10:53
「やはり、同性だ。女より男の方が締まりが良いことは事実だ」と唯野は思った。

867 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 11:52
物議を醸し出すつもりはない唯野だが、何故ここで再び同性愛について目覚めたのか考えてみることにした。

868 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 12:16
「やはりスレてタイマンを張った中学生の影響が大きかったのか」と唯野は自問した。

869 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 12:19
幼少の頃の不良への憧れが「スレてタイマンを張った」中学生から醸し出されていたかもしれない。

870 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 12:26
「嗚呼、もっと彼のことがスレタイ」と唯野は思った。

871 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 13:25
そろそろ蘭と根木と有吉のつまらん話を書き出す奴が出てくるんだろう(唯野、心の叫び)

872 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 13:33
おまい==========!  イヤなやつだな

873 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 13:37
そうだ、あのスレをageちゃおう(唯野)『ひろこ君、ちょっと待っててくれたまえ』

874 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 13:51
「僕は男の方が好きなんだ」

875 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 13:54
「あのスレてタイマンを張った中学生に恋している」


876 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 13:55
「すまない、許してくれたまえ」

877 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 13:59
唯野の意外な告白にひろこは言葉を失った。

878 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 14:00
「私よりも、あのスレてタイマンを張った中学生を選ぶなんて・・・」

879 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 14:01
プライドの高いひろこにとっては唯野の告白がとても我慢がならなかった。

880 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 14:09
ひろこは踵を返すと、頬をこぼれ落ちる涙を拭おうともせずに無言で唯野の前から立ち去った。

881 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 14:10
その姿を確認するように、あのスレてタイマンを張った中学生が唯野の前に現れた。


882 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 18:35
唯野、中学生をぶっ飛ばす、中学生逃げちまう、榎本加奈子の双子の妹、榎本可南子あらわる。

883 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:37
「いい加減にこの堂々巡りの無限のループから抜け出したいんだが、いいアイディアはないもんかね」(唯野)

884 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 18:39
『最終核戦争だろうね・・・』(談・・・マハトマ・ガンディー)

885 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:42
「ドラゴン・ヘッドでつか?」唯野にぶっ飛ばされた中学生が顔を腫らせた醜い姿で立っていた。

886 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:44
「妻夫木だったら『ウォーター・ボーイズ』だろ。SAYAKAはグリコのCMだな」唯野は知ったかブッダになってみた。

887 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:47
スレてタイマンを張った中学生は唯野のサド傾向を理解していた。

888 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 18:48
唯野、もう一度中学生をぶっ飛ばす、中学生降参し唯野の子分になる、鬼が島を目指す

889 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:49
しかし、スレてタイマンを張った中学生の方が唯野よりも更に上回るサディズムを持っていることを、この時の唯野は知らなかった。


890 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:50
「酒鬼薔薇って知ってまつか」と唯野の耳元でスレてタイマンを張った中学生が囁いた。


891 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:53
サディズムの極地はまずは相手に弛緩させることから始まることを唯野は知らなかったことが、唯野のこれからの不幸を暗示していた。


892 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 18:57
子分の中学生に古文を教える唯野、榎本可南子もくっついてくる、安西ひろこも戻ってきた

893 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 18:57
「ヤシは真犯人か!?」という文庫も読まずに
真の正義を声高に叫ぶ単細胞唯野の幸福を見守る漏れが、、ここにいた。


894 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 19:02
さて、これで揃った。鬼が島に吉良の首を取りに行くぞ!山鹿流儀の陣太鼓が鳴らされる

895 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 19:04
唯野はスレてタイマンを張った中学生の策謀に気付くよしもなかった。

896 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 19:09
あ、高田の馬場から高田明子(84歳)が走ってくるぞ。

897 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 19:19
あ、大久保駅からデーブ・大久保が走ってくるぞ。




898 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 19:19
もしかして、高田のババァ、といって欲しいのか?

899 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 19:30
>>898 その言葉、待ってたっ!(唯野)そしてババァは新大久保にデーブと去っていった。

900 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 20:40
新大久保、やすっぽい連れ込み旅館とホテルが乱立している。

901 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 20:41
鬼が島の吉良邸は、池袋乗り換えである。一同は池袋まで山手線で移動した。外回りである。

902 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 20:42
唯野のいきつけは、「やすらぎ」という名の家庭的な雰囲気の旅館だった。

903 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 20:42
あり?

904 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 21:08
「そうだ、何でもあり、なんだよ。愛という名のもとに是非を問うてはい如何のだよ、チョロ」

905 :195 ◆IyApGKf56Q :03/11/08 21:28
と、ルビーモレノが言った。ルビーちゃん可愛いっ!ソニンたんの次に可愛いっ!

906 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 21:31
「そいつあ縁起でもねえ。飯でも食ってくか。」「おっとそうこなくっちゃ。」

907 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:17
唯野はいつものように駅のゴミ箱をあさっていた。すると一冊の文芸書が目に留まった。

908 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:19
それは発売されたばかりの新潮1月号だった。タイトルに「みんなの純文学」とあった。

909 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:24
「これは売れるかもしれん・・」そう考えた唯野は手提げ袋の中の漫画雑誌を2冊ばかり放り込むと大事そうに埃を払った。

910 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:28
ちゃんねるつー「これは最高傑作。次期芥川賞間違いなし。」読者「いや最低。話の辻褄が全く噛み合っていない。」

911 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:31
兎に角千までだ。千行小説なのだと自分を納得させた康成の孫源一郎は連作がいやだった。

912 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:33
「ああ〜何故俺は文学部などというところへ来てしまったのだろう。」

913 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:47
「君は単位を落とす覚悟でその発言を僕の前でしたんだね」不機嫌な果実はゆり子だったが唯野は冷たく言い放った。

914 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:48
確かに演じたのは姉のゆり子だ。そして書いたのは真理子だ。ルンルン帰ってた真理子なのだ。

915 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:51
真理子はいま顔にボツリヌス菌を打とうか考え中だ。友人のウサギがみるみる美しくなっていくのが憎い。

916 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:56
俺は石原と名の付く奴が大嫌いだ。軍隊恐怖症なのだろうか。新宿の街は冷たかった。

917 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/08 22:57
真理子よ。村上などという男と結婚してはいけない。

918 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 00:38
スレてタイマンを張っている中学生がそろそろ準備を始めた。

919 :名無しさん@お腹いっぱい:03/11/09 00:41
所詮は作家のオナニー用語


920 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 06:42
一方、スレてタイマン張った中学生は顔を腫れて膨らませさせただけでなく、股間も膨らませていた。


921 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 10:43
『自分の中で膨れ上がっていく殺意に身体が反応してるんだ。。』疼くような快感を味わいながらタイマン中は回想を始めた・・・、

922 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 10:45
巧妙に緻密な計画を立てて殺す・・・その過程が面白いのだ。・・・そう、、 あの時のように・・・

923 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 10:52
スレてタイマンを張った中学生は自らが佳境の最中にいることを実感していた。


924 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 15:01
『おまい======!!!! 何、アホなこと考え天然っ!!』誰かがスレてタイマンを張った中学生の頭をはたいた。

925 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 15:04
『かっ、かぁーーーちゃん!!』振り返るとそこにはスレてタイマンを張った中学生の母親が鬼のような形相で立っていた。

926 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/09 23:25
スレてタイマンを張った中学生は母親の一喝で目を覚ました。

927 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 08:27
「かぁちゃん、俺今度の期末頑張るよ。頑張って勉強して、親孝行するから」スレてタイマンを張っていた瞳に曇りはなかった。

928 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 08:30
『おまい======!!!!やっぱりかぁちゃんの子だよぉ。死んだ父ちゃんにも聞かせてやりたかったよ」

929 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 08:32
「俺を勝手に殺さないでくれないか」そこには横浜銀蝿の翔の物真似が得意な亜麻色の髪の男が立っていた。

930 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 14:57
それは翔本人だった。

931 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 17:57
いや、よくよく見ると俺の父ちゃんだった。「父ちゃ======ん!!!!」めでたしめでたし。

932 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:00
晩秋の冷たい雨に打たれながら、鬼が島では町興しのための吉備団子作りに熱が入っていた。

933 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:01
もう終われよW

934 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:09
「ええ、あともう少しでキリがいいところなのよ。良かったら>>933さんもご一緒にいかが?」

935 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:11
「そうだな、じゃあ一緒に混ぜてもらおうか」と素直に933が団子を丸め始めた。933である。195ではない。

936 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:43
一方、唯野は後から登場したスレてタイマンを張った中学生に主役の座を奪われたことで嫉妬の念が強まっていた。

937 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:46
たかだか、スレッドタイトルを読まず、一行づつ書き込むことを注意されて生まれたキャラじゃないか。

938 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:47
「素性が違うんだよ」と唯野はスレてタイマンを張った中学生に舌打ちしていた。

939 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:52
オレに同情してくれるのは195だけじゃないか。全く、タイマンにも程があると195に憤っていた。

940 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 18:56
「195は一体、何してるんだ!早くオレに振れ」と唯野は一人、憤っていたのである。

941 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:02
佳境を迎えて、次から次へ登場する新キャラで唯野の居場所はますます狭まっていた。

942 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:05
主人公は山椒魚だぞ

943 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:06
「また、灼きを入れてやらなければ、このまま消えてしまいそうだ」と唯野は、今は主役を演じているスレてタイマンを張った中学生とその両親に嫉妬の目を向けていた。

944 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:07
唯野はここのキャラが次から次へと消えていく運命の定めを迂闊にも忘れていた。

945 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:08
常に主役を演じなければ気が済まない唯野の悲しい性であった。


946 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:09
山椒魚が唯野以上に怒り心頭だったのは言うまでもない。

947 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:12
山椒魚が主人公なんだからなキュムキュム

948 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:14
942が外野席で叫んでいる。
「そう、サンショ、ウォ〜!」と唯野はこの板にある「全然面白くない 誰も笑わない駄洒落全集 第T巻」でも取り上げられないような文学部教授の地位を貶めかねないジョークを心の中で叫んでいた。

949 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:15
この冷たい雨を黒い雨に変えてしまうんだからなっ!!!『最終核戦争だ』

950 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:15
またスレてタイマンを張った中学生が出てきそうだな。

951 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:16
三段腹の女より『華奢』という言葉がピッタリの榎本可南子に期待をしよう。三段より一段だ!

952 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:18
とにかく1000まで埋めるか。山椒魚は悲しんだ。

953 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:23
残り少なくなった行を唯野は山椒魚とタグマッチを汲むことで、スレてタイマンを張った中学生に対抗しようとした。
それは、まるで社会民主党が民主党に支援を以来した選挙区のような様相になるとは知るよしもなかった。

954 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:24
「やだよ。俺はひとりで戦うんだ」と山椒魚は言った。

955 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:25
「ルールなんて糞食らえだぜ!!!」とまたまた山椒魚は言った。

956 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:27
まさに独り悦に入っている民主党のような山椒魚に幻想を抱いた唯野の不幸がそこにあったのである。

957 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:28
アイドル路線を着実に歩むスレてタイマンを張った中学生が準備をしていた。

958 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:29
「唯野の不幸?ほんとの不幸を教えてやろう」山椒魚は唯野にガブリと食いつくと飲み込んでしまった。

959 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:29
「ああ不味い!」

960 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:30
露出を抑えて、周囲をじらし、一気にブレイクを狙った旧角川映画の路線を路集していたのである。

961 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:31
「口直しにこいつも食ってやろう」山椒魚はスレてタイマンを張った中学生にガブリと食いつくと飲み込んでしまった。

962 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:31
社会民主党が民主党に飲み込まれたように、唯野は山椒魚の胃の中に飲み込まれた。

963 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:31
「やっぱりアイドルは美味いや!」

964 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:33
スレてタイマンを張った中学生は薬師丸ひろ子に憧れていた父親の世代の息子である。

965 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:33
山椒魚「どいつもこいつもノロノロしやがって」

966 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:34
唯野のオヤヂ路線とは一線を画して、読手の興味を引くのには長けていた。

967 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:35
あの角川春樹と獄中で一緒に過ごしたスレてタイマンを張った中学生の父親はその陶訓を受けていた。

968 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:37
「スリル、スピード、サスペンス、そしてセックスの4Sを忠実に実行しろ!」と春樹は言っていたことをスレてタイマンを張っていた中学生は父親から聞いたいたからである。


969 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:38
「スリル、スピード、サスペンス、そしてセックスの4Sを忠実に実行しろ!」と春樹は言っていたことをスレてタイマンを張っていた中学生は父親から聞いたいたからである。


970 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:38
「それがどうした!」山椒魚はスレてタイマンを張った中学生の父親も飲み込んだ。

971 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:39
いよいよスレてタイマンを張った中学生の母親が満を持して登場した。


972 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:39
「あと30か・・・もう一頑張りするか」山椒魚は呟いた。

973 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:40
「母親は誰に似てますか」

974 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:41
山椒魚ですら霞んでしまう、あの鬼の形相を持った母親である。


975 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:41
「あんた、なにし天然っ!!」


976 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:42
「鬼か・・・」山椒魚は悲しんだ

977 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:42
登場以来、全く脚光を浴びない933が無理して加勢した。

978 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:43
山椒魚は怒られた

979 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:43
「933は誰に似てますか?」

980 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:44
スレてタイマンを張った中学生の母親は933の襟首を掴むと山椒魚の前に突き出した。


981 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:44
「こんだけ書き込んで1000ゲットできなかったらやだな」と山椒魚は思いました。

982 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:44
「パクリ」

983 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:45
933は山椒魚に飲み込まれた。

984 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:45
遠慮を知らない山椒魚は出されたモノを何でも食らいつく性は隠せなかった。
例え、見てくれの悪い933であっても大きく口を開けて食らいつこうとした。

985 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:46
「もう飲み込んだよ」と楊枝を使いながら山椒魚は余裕をかます。

986 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:47
それを見計らってスレてタイマンを張った中学生の母親は山椒魚の口を引き裂き、スレてタイマンを張った中学生と父親を抜き出した。
無論、唯野と933は山椒魚の為に残しておいた。


987 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:48
「ありがとう」山椒魚は母親の心遣いに感謝の言葉を忘れなかった

988 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:49
唯野と933の毒は山椒魚の体内に回り、山椒魚はあっけなく死んだ。
哀れな末路であった。


989 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:49
「さあ、あともう少しガンバロー」山椒魚は張り切った。

990 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:50
「せっかく張り切ったのに氏んだとは悔しい」山椒魚は復活の呪文を唱え復活した!!!やった!!!

991 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:51
誰もが死すべき時は美辞を残すものだ・・・
例え愛されないキャラであっても・・・

992 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:51
「だから復活したんだよ」山椒魚は余裕をかました。

993 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:51
「か、かぁちゃーん」とスレてタイマンを張った中学生は母親に抱きついた。


994 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:52
「おれが主役だよ」と山椒魚

995 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:52
トリを取るのはこのわたし、と和田のアッコは息巻いていた。よしみには負けないわ。

996 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:52
「お、おまえ・・・」とスレてタイマンを張った中学生の父親も母親に抱きついた。


997 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:53
「糞っ」と山椒魚

998 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:53
1行だとあれほどスレてタイマンを張っているのに分からん愛好家もいるもんだ。

999 :名無しさん@お腹いっぱい。:03/11/10 19:53
女の強さとは一体何であったのだろうか・・・・


1000 :ほ〜く少年 ◆YeHoOrKBOY :03/11/10 19:53
山椒魚は屍を晒し、骨は唯野が拾って帰ったのであった。


1000。

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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